副業の作業を Claude Code で回している会社員エンジニアの使い方(Skills・CLAUDE.md・Hooks)
2026年10月25日 / Aolsiq
クラウドソーシングの副業を、ほぼ Claude Code と一緒に回しています。 案件を探して応募文を書くところから、動画を作って納品し、お金と時間を記録するところまでです。 この記事では、まず1日の流れと、どの作業を任せているかを書きます。 その後で、使いながら覚えた便利な仕組み(Skills・CLAUDE.md・Hooks・スラッシュコマンド)と、モデルの選び方をまとめます。
副業の1日の流れ
朝、案件の候補と応募文の下書きが届く
毎朝、Claude Code の定期実行が、クラウドソーシングの新着案件を集めます。 条件に合うものを選んで点数を付け、応募文の下書きまで作って、メールで送ってきます。 私がやるのは、候補を読んで応募するかを決め、下書きを直して送ることです。 応募した・返事が来た、といった状況は表にまとめていて、これも Claude Code が更新します。 この仕組みは案件探しと応募文の下書きを、Claude Code の定期実行で毎朝自動にしたに詳しく書きました。
返事が来たら、返信文の下書きを作ってもらう
クライアントから質問や条件の連絡が来たら、メッセージを読ませて返信文の下書きを作ってもらいます。 金額や納期のように私が決めることは空欄にしてもらい、そこだけ自分で埋めて送ります。
受注したら、動画の組み立てまで任せる
副業の多くは動画の編集です。 届いた素材を文字起こしして、どこを使うかの構成を作り、テロップや効果音を入れて書き出すところまでを、Claude Code がスクリプトで組み立てます。 私は仕上がりを見て、直してほしいところを伝え、最後に Premiere Pro で確かめます。 Web サービスの紹介動画では、画面の操作の録画もスクリプトで自動にしました。同じ操作を何度でも撮り直せるので、修正にも強くなります。
作業が終わったら、記録を残す
作業時間、売上、やり取りの経緯を、案件ごとのファイルに書いてもらいます。 検収が終わったら、時給がいくらだったかも計算してもらっています。 このサイトのツールや記事も、Claude Code と一緒に作っています。
この使い方で覚えた、便利な仕組み
毎日同じような作業を任せていると、「前に伝えたことを、また説明し直す」手間が一番の無駄になります。 それを減らすのが、次の4つの仕組みです。
Skills に、うまくいった手順を覚えさせる
Skills は、うまくいった手順・ルール・ノウハウ・スクリプトをフォルダにまとめて、Claude に教えておく仕組みです。 毎回プロンプトで説明する手間がなくなります。その作業をするときに、Claude が自分で読み込んで、その通りに進めてくれます。 自分でうまくいった手順をスキルにするほか、公式が出しているものや、他の人が作ったものも使えます。GitHub で探してみるのもおすすめです。実際の SKILL.md の中身は自分で作った1つと外から入れた1つを比べた記事に書きました。
- 議事録のフォーマット、資料作成の手順など、決まった型がある作業に向いています
- 1つのスキルには1つの用途だけを入れます。「議事録のフォーマット」と「資料作成の手順」は、1つの SKILL.md にまとめず、別々のスキルにします。Claude が作業に合ったものを選びやすくなります
- 私は、AI が書いた文章から「AI っぽさ」を消すスキルを使っています。応募文や返信文は、これを通してから送っています
ネットからスキルを入れるときは、次の3つを確かめています。スキルは Claude がそのまま従う指示書で、スクリプトが付いていることもあるからです。
- SKILL.md を全部読む
- 「〜にデータを送れ」「この URL を開け」「設定を変えろ」「他の指示より優先しろ」など、目的と関係のない指示が混ざっていないか確かめます。指示書に紛れ込ませて Claude に勝手な操作をさせる手口(プロンプトインジェクション)があります
- 冒頭の設定(frontmatter)に、使ってよい道具(
allowed-toolsなど)が書いてあれば、広すぎないかも見ます。文章を直すだけのスキルが、コマンドの実行やネットへの接続を求めていたら怪しいです
- 付いているスクリプトを読む
.py・.js・.sh・.ps1などがあれば、何をするかを確かめます。外への通信(curl・fetch・requests)、ファイルの削除、.envや鍵の読み取り、別のプログラムのダウンロードがないかを見ます- 中身が読めないもの(難読化されている・バイナリ)は入れません
- 出どころとライセンスを確かめる
- 作者がはっきりしていて、他の人にも使われているもの(GitHub のスター・更新履歴・Issue)を選びます
- ライセンスを確かめます。MIT ライセンスなら、仕事にも使えます。ライセンスが書かれていないものは、勝手に使ったり配ったりしないのが原則です
CLAUDE.md にプロジェクトのルールを書く
プロジェクトのルールを書いておくファイルです。Claude は作業を始めるときに、これを読みます。 コーディング規約、フォルダの使い方、やってはいけないことなどを書いておきます。 副業の作業場所では、応募文の書き方の決まりや、クライアントの情報を外に出さないことなどを書いています。
Hooks で毎回必ず実行させる
CLAUDE.md はあくまで「お願い」に近く、守られないこともあります。 Hooks は、決めたタイミングで毎回確実に実行される仕組みです。 私は VS Code で Claude を使うと、時々英語で返事が返ってくることがありました。そこで Hooks で、日本語で返すようにしています。
よく使うプロンプトはスラッシュコマンドに
.claude/commands/ にマークダウンのファイルを置くと、チャットで /ファイル名 と打つだけで、その中身を指示として呼び出せます。 よく使うプロンプトは、ここに置いておくと呼び出すのが簡単です。スキルも /スキル名 で呼び出せます。
Opus と Sonnet の選び方
- 基本は Opus 5.5 で大丈夫です。使用量の上限が厳しくなってきたら Sonnet 5.5 に切り替えます。Sonnet でも、普段の作業なら全く問題ありません
- Opus は、同じ量を使ったときの料金(API の場合)が Sonnet の2倍です。プランで使っている場合は、Opus のほうが上限に早く届きます
- 考える深さ(effort)は、基本は medium(中)で十分です。medium でうまくいかなかったときだけ high に上げます
料金の比較は、Anthropic の API の料金表(Claude Opus 5.5 は入力100万トークンあたり4ドル・出力20ドル、Claude Sonnet 5.5 は同2ドル・10ドル)による。2026年10月時点。
人に教わりながら始めたい場合
短い時間で人に教わりながら始めたい場合は、研修という選択肢もあります。 AI駆動開発協会の個人向けの Claude Code 研修は、オンラインのグループ講習で、2時間・43,780円(税込)です。 案内されているカリキュラムには、この記事で書いた CLAUDE.md・Hooks・スキルも入っています。 私は受けていないので、内容や日程は公式のページで確かめてください。
AI駆動開発協会の Claude Code 研修(公式ページ)
形式・料金・カリキュラムは AI駆動開発協会の公式サイトで2026年10月25日に確認。